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ともちゃんといえば

焼肉を食べながらTちゃんから尋ねられる
あの文章ってどっから出てくるの?

さあ、ぼくもわからない笑

でも文体ということであるならばヒントはあるかも
やっぱりどんな文章を読んできたかというのが大きいだろうし

僕が集中して大量の文章を読んだのは大学時代だと思う
それまではあまり本を読む習慣もなかったから

どんなの読んだかというと数学とか物理とかの専門書
それも翻訳ものばかり
今すぐ思い出すところだとランダウとかキッテルとかジョージアルフケンとかゴールドシュタインとかJJサクライとか
原書で読めばいいんだけどやっぱり訳書に流れちゃうんだよねえ笑
当時はアマゾンもなかったし原書を手に入れるのはお金も時間も余計にかかったせいもあるけど

あるときねふと感じたんだ、朝永振一郎の量子力学を読んでいるとき
なんかねほっとするんだよ

なんでだろうなんでだろうって
でもすぐ思い当たった

この本は日本語を母国語とする人が書いた本だった!ってね
しかも彼の言葉の選び方はとても丁寧なんだ
漢字の熟語ですませない
これらって結局訳語じゃない?
アルファベットを漢字に置き換えただけ
染みてこないんだよね

いくつか引用してみようか
第一巻序文冒頭

本書はあまり急がないで量子論を勉強しようとする初学者のために書かれたものである

第二巻序文

第二巻は第一巻にくらべると、物理がよりうしろにかくれたようにみえる

序文からちらっと引っ張ってきただけだけれども、しびれるねえ
(しびれない?そうなら解説するから連絡ください)
ともちゃん最高!

当時ともちゃんといえば一般的には華原朋美だったけれども僕たちの中では言うまでもなく朝永だよ!

この本が書かれたのは1951年もう半世紀以上前
僕にとって朝永はスターだしどこかで支えの一部になっているとおもう
でもこれはちょっと困ったことでもある
僕が教わっていた大学の先生達にとってもスターは朝永なのだ
2世代にわたって同じ世代がスターとして扱われる

未だに王・長嶋が幅をきかせるようなものだから
50年後もイチローがスター扱いされていたとしたら野球は遺物になっているだろう

これは日本の物理学界の衰退を意味するのか?
いやいやそんなもんじゃすまない
20世紀的な枠組みをまだ忘れられずに引きずっていることなのだ
それじゃだめだとはもう十分わかっているのにもかかわらず

中田の亡霊と俊輔に引導を渡した本田
もしも4年後も本田本田と騒がれるようだったら日本は一つも勝てないだろう

第二巻序文後半

一見とっぴょうしもない考え方を強いられることによって、常識的な考え方を変える訓練を一度経なくては、それよりなおむずかしい量子の本質の真の理解はできないのではなかろうか

カズは4年後もワールドカップを目指しているだろう笑