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僕の向かいの家にはマイケルが住んでいる

今年の春先ぐらいから夜、外から奇声が聞こえるようになった
僕はずっと、近所に住んでいる誰かが酔っ払って帰ってきて奇声を上げてるんだとばかり思っていた

僕の家は住宅街のT字路にあってここは深夜でもわりと人通りが多い
特に僕の部屋はちょうどT字の真ん中に当たる部分に面しているから賑やか

足音から履物の形態をイメージして
ハイヒールやパンプスだと判断できればさらにどんな服装をしているのかイメージして
パンツかスカートかその丈はどれぐら・・・(以下省略)

こうして脱線していってそもそも何を書くつもりだったのか忘れてしまうのが僕のだめなところです
だけどそういう僕を別な僕は愛しています

えっとここではとにかく
深夜、静寂の中に唯一ハイヒールがアスファルトと刻むリズムはとてもエロティックで魅力的だということを言いたいのです
ぜひみなさん機会があったら鑑賞してみてください(録音できたらいいんだけど)
そして今ではここに奇声が断続的に加わってくる
雷のように「Pow」って

奇声はずっとつづいている
こんなに続くと賑やかだなあとか言ってもられなくなってくる
妹の帰宅は深夜のことも多くて何かあったら大変だし

で、おふくろに聞いてみた
よる変な声しない?って

そうしたらなんと
お向さんのお婿さんがチック症、音声チックなんだそうな
奥さんのほうは僕も知っている小学校一緒だったし
彼女が稼いで彼を支えているそうで
彼は働けてないらしい
僕もあまり働けてないけれど

そうかそれはなかなか大変だ
ビートたけしとか石原慎太郎もチックっぽいけど
音声チックとなると周りの目がますますきになるよね
でも僕みたいにパソコン貼りつく系なら仕事は問題ないと思うなあ

というわけで奇声の謎は解けたのだけれど
こういうふうに事情を知ってしまうと奇声が聞こえるたびに彼や彼女のことを案じてしまって落ち着かないのだ

でもさっきはっと気づいたんだ
あの奇声はマイケルそっくりだって

そう思うとちょっとウキウキしてきた

ムーンウォーク練習しろ!なんてけっして言えないけれど
常人とは異なる脳を持ってることは明白なんだから
君しか出来ない何か間違いなくある
それが見つかりますように向かいから陰ながら祈ってます

今も彼女と楽しそうに犬の散歩に出かけたようだね
もうすでに何か見つけているのかも
そうだそういえば僕は結婚もできてないんだったなあ苦笑

ともかく僕は君のシャウトを聞いたら
今日もマイケル元気だなあ、っておもうから