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金庫の鍵がかからず、そして僕はホテルの中で迷子になりかける – その3[完]

僕:嫁さんが部屋にいるんですが

おもわず出てきたこの一言
フロントは部屋へ電話を入れる

フ:あなたの旦那さんは「たなかとしまさ」ですか?
嫁:はいそうです

ちがいますっていわれなくて本当によかった笑
電話を置き、カードキーを僕に差し出す

フ:IDはかならずいつも携帯してくださいね
僕:はい苦笑

ああ、これでキーの交換は終わった
はたしてこれで金庫にロックはかかるだろうか?

エレベーターに乗り3階へ
エレベーターを降りる
あ、ここでまたショックなことが
僕は結局、依然として自分の部屋番号を知らないのでした苦笑
どうすんだよ
フロントに聞きに行くか?それとも・・・

とにかく僕は間違いなく自分の部屋の鍵を持っているはずなのだ
そしてこの3階のどこかの部屋なのだ
フロアはそんなに広いわけじゃない
最大でも100部屋はないとおもう
一部屋ごとにキーを差し込んでいったとしても1回あたり10秒としても1000秒15分あまり
そしてだいたいだけどあっちのほうが自分の部屋だということはわかる
そして角部屋じゃなかったこともまちがいない
そうしたらせいぜい10部屋あまりにしぼれる
最悪でも2分ぐらいしかかからない

僕は端から扉にキーを差し込んでいくことを決める

1部屋目、挿し込む、赤いランプ
2部屋目、挿し込む、赤いランプ
3部屋目、挿し込む、グリーン、扉をあける、嫁さんと目があう

さあ、ここまできた
本来の目的だった金庫のロックにとりかかる

金庫にキーを差し込む、ランプが光る
さっきはこのランプは光らなかったなあ
ここで僕はうまくいくことを確信した

無事に金庫にロックがかかる
なんだぼくはちゃんと英語のマニュアル読めてたよ

けっきょく不完全なキーを渡したフロントがいけないんだよ
まあいい、とにかくこれで一つ前に進めた
おなかがたいへんすきました
ともかく晩飯を食べに行こう

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