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バス停の女の子

今日は雨が降ってきたのを見計らって近所の荒れた竹林の撮影に行ってきた
いかにも荒廃感出したいから天気悪くなってきてから出かけた

その帰りバス停にいた小学生ぐらいの女の子に呼び止められる
今日は僕、珍しく自転車に乗っていたのだ
いつもはたいてい徒歩なんだけど

何事かと思ったら
バスの時刻表の読み方を教えて欲しい
だそうだ
5時半から6時10分までに到着するバスの時刻を知りたいそうな
手にはノートと鉛筆を持っていた
そのほかには傘以外何も持っていない
近所に住んでいてバスの時間だけ調べに来た風にみえる

なんとも不思議な頼まれごとだったんだけどともかく時刻表の読み方を教える
学校の宿題?
それにしては要求が具体的すぎる
ひとりでバスに乗らないといけない何か?
親は教えてあげないのか?
家にバスの時刻表おいてないの?
このあたり公共交通機関はバスしかないんだし

その子はとても賢くて気が利くし礼儀正しかった
あいさつは完璧
尋ね方も要点から伝えて具体的な点へ展開していく
非常に伝わる分かりやすい説明のしかた
お礼もとても丁寧、とにかく完璧だった

僕は彼女の完璧さが気になった

もっと大人には甘えていいし気なんか使わなくていんだよ
そんなに上手に順序立てて説明できなくても構わないよ
あいさつだってそんなにちゃんと出来なくたっていいんだよ

そう言ってあげたかった